レースウィークの水曜日に富士スピードウェイでやっとシェイクダウンまで漕ぎ着けられたというタイトスケジュールで迎えた開幕戦。
案の定シェイクダウンにはマイナートラブルが出てしまいました…。
このマイナートラブル…俗にいう「虫」がレースウィークの限られた時間を大きく左右していきました。
前日に海外テストから帰国した加藤も合流して、木曜日午前中に開幕戦の地ツインリンクもてぎへ搬入を済ませて、午後のスポーツ走行で近藤、加藤と確認テストが進められました。満足いく走行時間ではありませんでしたが、何よりマシンがスムーズに走った事実にチーム全員がとりあえず安心しました。
そして占有走行が始まった金曜日。毎セッション、ほとんどピットインのたびにあの「虫」がマシンの熟成を拒み続けました…。しかし、望月エンジニアがテストもしていないのに、この開幕戦に持ち込んだベースセッティングはかなり高いレベルにあり、チームが助けられたことは言うまでもありませんでした…。さすがの一言に尽きます…。
この日は「虫」の検証作業が夜遅くまで続きました。
予選日となる土曜日。
朝のウォームアップでも「虫」はまた悪戯を働きます。しかもエンジンの回転が不調になるというトラブルまで…。 不安を抱えたまま予選を迎えました。 A ドライバー予選を加藤、B ドライバー予選を近藤が戦い、合計タイムでグリッドが決まる予選総合 ST4クラス 15 位で無事に予選を終えました。
そして翌日いよいよ迎えた開幕戦決勝5時間レース。
天気予報通りのウェットレースに。我々にとっては、ドライバビリティー勝負の要素も高くなることから、願ってもない展開。
もちろんドライバーへの負担は計り知れませんが…。
朝のウォームアップ終了後から綿密に続いたレースミーティング。
ウェットレースでのタイヤ交換はほぼ無いに等しく、ピット作業で一番時間が掛かるのはドライバーチェンジ。それを考慮してピットロスなくレース復帰する作戦をとる。が、給油量が足りなくなるので規定の3回ピットではなく、1回多い4回ピットになるが、4回目をドライバーチェンジ無しに必要量だけの給油で済ませるスーパーショートストップを敢行する。
12 時 22 分。
加藤をスタートドライバーに、ついに決勝レースがスタート。
約 50 分の各ドライバースティントのすべてで雨の降雨量が不安定な非常に難しいコンディションとなった。しかし、両ドライバーとも高い集中力と高度なドライバビリティで完璧なスティントをこなす。多くのマシンがマシントラブルやスピンを喫し、メチャクチャなレース展開になる中、我がチームは最後のスーパーショートストップも完ぺきにこなし、近藤がベストタイムを更新しながら抜群の安定感でチェッカーまでマシンを運んだ!
「虫」も決勝朝までにメカニックが完璧に修復。ベテランの経験が大きくチームの助けとなりました!
スーパー耐久開幕戦6位入賞!
エンジンの不調を抱えながらもスーパー耐久エントリー台数が 20 台と最大且つ接戦の ST4クラスにおいて、初戦から入賞を果たせたのはチームの大きな活力になり、チームがより一致団結しました。
第2戦は5月 24-25 日スポーツランド SUGO です。 応援よろしくお願いいたします!
滑川 健 (チーム監督)
Class | Car No. | Car name | Driver |
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ST-4 | 54 | TC CORSE iRacing ROADSTER | 加藤彰彬 / 近藤翼 |
ST-X | 24 | スリーボンド日産自動車大学校GT-R | 藤井誠暢 / GAMISAN / 佐々木大樹 |
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ST-1 | 9 | Faust Racing BMW Z4 | 山野哲也 / 山野直也 / 堀主知ロバート |
ST-2 | 59 | STURM・MOTUL・EDインプレッサ | 大澤学 / 吉田寿博 / 松田晃司 |
ST-3 | 35 | asset ings Z34 | 前嶋秀司 / 佐々木雅弘 / 廣川和希 |
ST-4 | 58 | ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5 | 小林康一 / ピストン西沢 / 塩谷烈州 |
ST-5 | 95 | リジカラFIT3 | 松井猛敏 / 中島保典 / 荒聖治 |
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