開幕戦(茂木)、第2戦(菅生)と連続入賞でチームに勢いが付いた状態で迎えた第3戦。舞台は世界屈指の1.5kmものロングストレートを有する富士スピードウェイ。
Aドライバー加藤はより多くの情報を得るために自らのパーティーレース仕様車でチーム搬入日(木曜日)からスポーツ走行枠を走り込み、チームに富士スピードウェイとロードスターとの相性をフィードバックし、チームオーナー/Aドライバーとしての責任ある姿を魅せ、チームの士気を上げる。
Bドライバー近藤も負けじと同日夕方、最後のスポーツ走行でマシンチェックしたいと志願。メカニック達は急ピッチでマシンを仕上げ、レースマシンでチェック走行とブレーキテストをおこない、予定メニューを早速こなし、翌日からの開幕時にアドバンテージを持って挑める環境を作る。
チームはまとまり良い方向に進んでいった。
そして金曜日、いよいよ各チームの序列(タイム計測)が決まる専有走行が蓋を開ける。
懸念していた通り、この1.5kmものロングストレートではやはりライバルに比べストレートスピードに劣る。しかし開幕2戦で魅せた他を圧倒するコーナーリングスピードは健在に、1周トータルタイムでは同クラス23台の中盤に位置づけ初日(2日目)を終える。
多少のトラブルは抱えていたが、経験豊富な敏腕メカニック達の迅速且つ、的確な作業で予選日にしっかりと構えて準備が進められた。
今回の第3戦は、このスーパー耐久シリーズ上最大の7時間レース。
予選の1発のタイムよりは決勝を見据えたレースセッティングに重きを置いてマシンセッティングしたため、バッチリ“決めたい”ドライバーの想いには若干物足りなかったかもしれないが、各ドライバーは想定以上のレースウィーク最速タイムをマークする。
しかし、Aドライバー加藤のアタック時に少しトラブルが発生し、近藤以上に満足なアタックがさせてあげらえなかったことに悔いが残った。
また、Cドライバー小林もいきなりの予選であったにもかかわらず、1周1周着実に実に丁寧に、パーティーレース勝者ふさわしいマシン運びを発揮してくれて、難なく余裕を持ってCドライバー予選をクリア。これからのシリーズ戦に大きな戦力になってくれることが期待できる走りを披露してくれた。
決勝日朝、空は曇り空ながらまだもっているという不安定な状態。天気予報では雲行きは怪しく、一年前の同シリーズでは最後の1時間で突然の大雨で大波乱のレースになったと…。不安が募る…。
そして決勝7時間レースの幕が開けた。
スタートドライバーは近藤。
相変わらずロードスターのマシンはタイヤに優しく、ライバルよりもロングランが出来ると予測して、燃料積載量ギリギリまで加藤が攻めて引っ張るという、体力的には辛いであろうスーパーロングラン作戦を決行…。しかしライバルは我々よりも勝負に出て、更なるロングランを決行してきた…。さらには開始1時間ほどで35℃の猛暑のせいか、電気系トラブルが発生…。懸命のピット内作業で無事に修復するも約20分のタイムロスを強いられる…ここで事実上のレースの権利を失い、チームにとっては次戦以降の為のデータ取りのレースへと切り替えた…。
次戦もまだ暑いであろう9月初旬の岡山国際サーキット。
今回の悔しさをバネにテクニカルコースであるこのコースでの活躍を誓います。
(チーム監督 滑川 健 / チームプロデューサー 宮越孝政)
Class | Car No. | Car name | Driver |
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ST-4 | 54 | TC CORSE iRacing ROADSTER | 加藤彰彬 / 近藤翼 / 小林大作 |
ST-X | 3 | ENDLESS ADVAN BMW | 峰尾恭輔 / YUKETANIGUCHI / 飯田彰 |
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ST-1 | 37 | KeePer I.P.S | 中山雄一 / 平川亮 / 畠中修 |
ST-2 | 20 | RSオガワADVANランサー | 大橋正澄 / 阪口良平 / 浅井亮博 / 花岡翔太 |
ST-3 | 35 | asset ings Z34 | 前嶋秀司 / 佐々木雅弘 / 廣川和希 / 安田裕信 |
ST-4 | 41 | UEMATSU×TRACY SPORTS ings S2000 | 植松忠雄 / 藤田竜樹 / 寺西玲央 / 佐々木孝太 |
ST-5 | 99 | BRP★J'S RACING フィット3 | 梅本淳一 / 奥村浩一 / 大野尊久 |
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