2014年 スーパー耐久シリーズ 参戦レポート

Round6 オートポリス
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3月から始まった2014年シーズンも早いもので8ケ月が経ち、ついに最終戦を迎えることとなりました。

開催地はシリーズ最南端の大分県阿蘇山に位置する「オートポリス」サーキット。

複合するコーナーが連続し、山間のサーキットならではにアップダウンが激しく、思っているよりもエンジンパワーが必要なサーキットです。

前戦のブレーキの懸念をわずか2週間で対応して、またエンジンもリファインしてよりパワーアップに成功しました。この2週間(実質1週間作業)でのマシンアップデートに尽力していただいたスーパーメカニック様にこの場を借りて感謝いたします!!

今大会は木曜日の15:00~スーパー耐久占有走行が2時間設けられており、この時間に合わせて、火曜日にトランスポーターにマシンや機材を積み込み、トランスポーターはフェリーにて移動を開始し、われわれスタッフとドライバーは木曜日朝一の飛行機でサーキット入りしました。

また、Cドライバー小林に関しては、このサーキットを走ることが初めてという状況だったのでなるべく多くの時間を練習させてあげられるように、Aドライバー加藤とBドライバー近藤にはセッティングの煮詰めを相当に頑張ってもらいました。

しかし、小林は当初我々が想定していたタイムを大きく上回り、1年間で大きく成長した姿を魅せてくれました。

これで安心してレースに向けて戦略が練れると安堵しました!

金曜日の占有走行は1時間が3本。

色々と細かいイレギュラートラブルが出て満足いくテストという訳ではありませんでしたが、そんな中、Aドライバー加藤がどんどんとタイムを刻んでいき、安心できるところまで持って行ってくれました。

また、この1年監督という立場からドライバーを見たときに、この加藤のレースに対する姿勢、特に毎セッションごとにマシンを向上させるためにエンジニアに詰め寄り、自分のわからないことは細かく解消していく。そして、ドライビングに関しては自ら車載カメラを搭載して、毎回分析。それを各ドライバーとも比較して、皆で良し悪しを語り合い、積極的にチームを動かしていく姿はチーム代表という立場以上に、ドライバーとして誇れる姿でした。ただ単純に良いレースがしたいという気持ちがバチバチ伝わってきて、チーム全体が何とかしてあげたいという気持ちにさせる…素晴らしい行動でした!

今後もこの姿勢を多くの人に伝えていっていただきたく思います!

◆予選

微妙な天気予報で、また山間のために変化しやすく、オートポリス特有の霧など様々な懸念がありましたが、予選が始まる寸前に路面を濡らすほどではない程度にパラパラと降ったくらいで路面はドライで予選を迎えることとなりました。

まずはAドライバー予選。加藤が自己ベストを更新する頑張りを魅せる。

つぎにBドライバー予選。近藤は一番このコースの経験があることから、チーム皆に目標タイムを設定されプレッシャーをかけられる。目標には届かなかったものの近藤もロードスターにおける自己ベストを更新し、納得の予選となった。

ただ、2人とも1年を通して、毎戦、季節が変わり、温度変化など難しい面があるが、まだフレッシュタイヤの使い方に勉強が必要かなと思いました。逆にとればまだまだ成長する伸びシロがあるということ!ということはまだタイムアップできるということ!
楽しみな今後です!

そしてCドライバー予選。この予選はすべてのクラスが一斉にコースインするので、混雑が激しく、まともにクリアラップが取れない中で、とても初めてこのサーキットを走るとは思えないほどに小林のタイムがどんどん上がっていく!小林のポテンシャルも楽しみなものがあります。

11位。

今後はいつもシングルポジションにいられるようなマシンもドライバーも双方のアップデートを考えていきたく思います。

◆決勝

前日夜から降り出した雨がまだ残り、朝のウォームアップはウェット路面でのスタート。
お昼には雨が上がる予報ながら、確信はつかず、各ドライバーともにウェット路面に慣れてもらうために計測2周ずつ走行しました。

そしてレース。
路面はハーフウェットという過酷なコンディション。
スタートドライバーは小林。
安定という面では一番のものを持つ小林には慎重に数回を重ねてくれて、Bドライバー近藤にスイッチ。今回路面コンディションもありますが、気温も低かったことからタイヤ交換なしの戦略で挑んだために、プッシュプッシュのドライビングをさせてあげられなかったことに悔んでおりますが、それでも近藤はタイヤを綺麗にマネージメントし、素晴らしいアベレージタイムを刻み、最終走者Aドライバー加藤へバトンタッチ!セーフティーカーが出る荒れた後半スティントになってしましましたが、また、タイヤの消耗が後半激しく、ほとんどグリップしないフロントタイヤでも安定したラップタイムを刻み、ドライビングスキルの高さを発揮し、開幕戦のベストリザルト6位に次ぐ、7位でゴールしました。

あっという間の1年でしたが、チーム、ドライバー、マシン、マネージメントとそれぞれにまだまだ向上できる部分が明白になり、今後この部分をさらにブラッシュアップしていければ、更にみんなが憧れるロードスターになれるのではないかと思っています。

皆様、1年間、応援ありがとうございました。
そして、これからもTCR JAPAN、TC CORSEをよろしくお願いいたします!

(チーム監督 滑川 健)
PHOTO:(c)S.Hattori

◆リザルト
TC CORSE iRacing ROADSTER クラス7位
ST-4 54 TC CORSE iRacing ROADSTER 加藤彰彬 / 近藤翼 / 小林大作
クラストップ
ST-X 81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R 尾本直史 / 星野一樹 / 青木孝行
ST-1 37 KeePer I.P.S アンドレア・カルダレッリ / 山下健太
ST-2 59 STRUM・MOTUL・ED インプレッサ 大澤学 / 吉田寿博 / 松田晃司
ST-3 34 asset ings Z34 藤波清斗 / 松原怜史
ST-4 93 SKR ENGINEERING S2000 吉本晶哉 / 石川京侍
ST-5 2 ホンダカーズ野崎 with BOMEX 山下潤一郎 / 山田英二 / 荒井康裕

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