2015年 スーパー耐久シリーズ 参戦レポート

Round.2 スポーツランドSUGO
◆予選まで

昨年は搬入日にダウンコートを着るほど寒かったシリーズ最北端の宮城県スポーツランド菅生での第2戦。
今年はもう夏かと思うほどの記録的な暑さから始まりました。
また、路面が一周まるまる新舗装となっており、低ミューで有名な菅生が、一点、ハイグリップサーキットへと生まれ変わっていました。

木曜日
いつも通り、午前中に搬入し、午後からサーキット側が設けてくれたS耐走行枠を2本(30分/回)テスト。やはり路面張替えも、マシンのアップデートも手伝って、ユーズトタイヤにて早速昨年の予選タイムを上回るタイムを記録。ただ懸念は「暑さ」・・・。熱ダレが激しく、簡単に1秒単位でラップタイムが変化してしまうために、セッティングを慎重に繊細に進めていきました。

金曜日
S耐占有走行(1時間/回)が3本。
精力的に周回を重ね、やはり午前中の涼しいうちに一番良いタイムが出るため、決勝当日を想定し、午後は決勝のマシンセッティングに費やし、Aドライバー加藤のコメントを有効に進めていきました。

土曜日
予選日となる土曜日。午前中からどんどん上がる気温はついに30度まで達し、5月なのに真夏日と化しました。。。
これでさらに難しくなった路面コンディションは、この予選において各チームを苦しめる結果となりました。
結果、我々も苦しめられることとなり、特にタイヤを痛めてしまった内容には決勝への不安が募りました。。。
ただし、同じ失敗は2度繰り返さないためにも、入念にエンジニア、データと作戦を練り、決勝へ向けてビルドアップを図りました。

◆決勝


日曜日
またまた暑い真夏日となった日曜日。
それでもウォームアップの時点で昨年の予選タイムを上回り、マシンがいい方向へと変化していることを確認。
菅生は決勝が荒れるレースになることが多く(昨年は何もなかったのですが・・・)土曜日から、かなりの数の決勝シミュレーションを想定し、ドライバー、エンジニア、メカニック、スタッフがそれを共有しました。
そして、13:30、波乱の決勝レースが始まりました。

スタートはAドライバー加藤。
今回は特にスタートも重点を置き、レースシミュレーションと同時に、経験豊富なスタッフが揃っている我がチームではどのようなスタートになるかも数多くシミュレーションを行い、プラス、加藤の優れた直感力も発揮したスタートになり、ポジションアップ。
早速9周目に、セーフティーカーが入ります。
シミュレーション通り、ピットイン。
必要数の給油のみで、Bドライバー近藤へとドライバーチェンジ。
このピットにおける抜群のドライバーチェンジで、2ポジションアップに成功!
そして若干予選で痛めてしまっていたタイヤながら近藤は安定して好タイムを連発!さすがのレース展開を魅せ、8位までポジションアップしたところで、2度目のセーフティーカーが入ります。残り約1時間30分のところで、ピットイン。
こちらもシミュレーション通り!
タイヤ交換と給油を予定通りミスなくこなし、加藤へとドライバーチェンジ。
両ドライバーからのリクエストに答えた決勝セッティングもバッチリ決まり、想定した決勝ラップを刻み、加藤はどんどんポジションアップ。
そして、かなり攻めた戦略がバチンとハマり、ドライバー、エンジニア、スタッフのチーム力が十分に発揮されたレースとなりました!!

また、焦らないように、無線では常にポジションを言わずにレースを進めていたので、ゴール後に「5位だよ!」と伝えたときの加藤の喜びようは言葉では表せないものでした!!

過去最高順位!!
でも、ここからがさらなるスタートです!!
どんどん熟成されるマシンと、チーム力!!
楽しみです!!

次戦富士はロードスターの厳しいとされているサーキットですが、我々の経験と勢いあるドライバーとで一丸となって気持ちでぶつかっていきます!!

応援ありがとうございました!
そして、これからも応援よろしくお願いします!!

滑川 健 (チーム監督)

◆リザルト
TC CORSE iRacing ROADSTER 予選クラス14位 / 決勝クラス5位(出走19台)
ST-4 54 TC CORSE iRacing ROADSTER 加藤彰彬 / 近藤翼

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